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君を孕ませたい
第11章 新しい生活
(楽しかったなぁ)

部活見学が終わり、誘ってくれた二人と校門で別れたあと、帰宅する足取りはこれまでにない程軽いものだった。



先輩は皆優しかったし、部員同士の仲の良さが伝わってきて居心地の良い雰囲気だった。



お菓子を作ったのも初めての経験で、それも新鮮で楽しかった。



(料理を覚えたら翼さんにも作れるよね。翼さんも喜んでくれるかも)

楽しい想像に笑みが零れてしまう。



翼さんに相談してみようかな
きっとやってみなよって言ってくれると思うけど



学校の話しで楽しい報告をするのは初めてだし
明日からの週末はゆっくり出来そうだって言っていたし
嬉しくて、楽しくて、顔がにやけちゃう



(そうだ、今日は何か作ろうかな。スーパーに寄ってこっと)

翼さんは私の学校が始まった今週から、家事代行サービスの派遣を再開して、家政婦さんは週に2回昼間に掃除を済ませ、食事なんかもまとめて作ってくれている。

今週はそれを解凍して食べたり、朝はフルーツだけで済ませたりしていたけれど、学校が慣れてきたら私が料理を作りたいって思っている。



(だって翼さんのために何かしたいもん)




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