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君を孕ませたい
第11章 新しい生活
ピンポーン
というチャイムが聞こえて目が覚めたのは朝の9時を過ぎた頃だった。
慌てて玄関へと下りて行くと、
先に起きていたであろう翼さんが対応をしていて、
注文していた何かが届いたのであろうと推察出来た。
「実咲、おはよう。よく眠れた?」
翼さんのその優しい挨拶に
私は段々と頭がはっきりとしてきて、
昨日また先に寝てしまったことや、
まだ寝起きで髪もとかしていないこと、
部屋着が乱れて下着が見えそうになっていることなんかも認識出来て、後悔と恥ずかしさとで、おはようございます、と小さく俯いて応えるのが精一杯だった。
翼さんが荷物を部屋に置きに行っているうちに洗面室で最低限身支度を整えリビングに戻ると、翼さんは私の好きなグレープフルーツを切っていてくれて、それで簡単な朝食を済ませた。
「実咲、この週末どこか行きたい所とかある?」
「あ・・行きたいっていうか、一緒にお買い物したいです。まだ翼さんの好きな物とか知らないから・・学校に慣れたら自分で夕食を作るようにしたいし・・」
私のその返答に少しの時間、考えるような仕草を見せた後、
「じゃあ午前中は一緒にスーパーに行って食材を買って、午後からはゆっくりしよう。映画観たり、実咲の話も聞きたいし、何よりも実咲を堪能したいしね」
そう言ってダイニングテーブルに向かい合わせに座る私の左手をきゅっと握りながら嬉しそうに微笑んで、私はそれが照れ臭くて嬉しくて、その照れ臭さを誤魔化すように残りのグレープフルーツを一気に頬張った。
というチャイムが聞こえて目が覚めたのは朝の9時を過ぎた頃だった。
慌てて玄関へと下りて行くと、
先に起きていたであろう翼さんが対応をしていて、
注文していた何かが届いたのであろうと推察出来た。
「実咲、おはよう。よく眠れた?」
翼さんのその優しい挨拶に
私は段々と頭がはっきりとしてきて、
昨日また先に寝てしまったことや、
まだ寝起きで髪もとかしていないこと、
部屋着が乱れて下着が見えそうになっていることなんかも認識出来て、後悔と恥ずかしさとで、おはようございます、と小さく俯いて応えるのが精一杯だった。
翼さんが荷物を部屋に置きに行っているうちに洗面室で最低限身支度を整えリビングに戻ると、翼さんは私の好きなグレープフルーツを切っていてくれて、それで簡単な朝食を済ませた。
「実咲、この週末どこか行きたい所とかある?」
「あ・・行きたいっていうか、一緒にお買い物したいです。まだ翼さんの好きな物とか知らないから・・学校に慣れたら自分で夕食を作るようにしたいし・・」
私のその返答に少しの時間、考えるような仕草を見せた後、
「じゃあ午前中は一緒にスーパーに行って食材を買って、午後からはゆっくりしよう。映画観たり、実咲の話も聞きたいし、何よりも実咲を堪能したいしね」
そう言ってダイニングテーブルに向かい合わせに座る私の左手をきゅっと握りながら嬉しそうに微笑んで、私はそれが照れ臭くて嬉しくて、その照れ臭さを誤魔化すように残りのグレープフルーツを一気に頬張った。