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君を孕ませたい
第2章 見え隠れする優しさ
「平気です・・っ」

本当は先ほどから尿意を感じているけれど、そんな事恥ずかしくてとても口に出せない。



「ふうん」

意地悪くにやりと口を歪ませ私の下腹部を掌で押す。



「・・・っ、やめ・・て」

もう半日以上排尿していない私の膀胱はぱんぱんでその圧力に今にも負けてしまいそうだ。



「ここでして良いんだよ?見ててあげるから・・」

下腹部を押している掌の力が強くなる。



「やですっ、おトイレに行かせてください」



「どうして?さっきベッドの上で何回もお漏らししたのに?」



「・・・っ、でもっ・・・お願い翼さん・・」

排尿行為を見られるかもしれないという強い羞恥心で涙が頬を伝う。
その涙に気付いた翼さんはハッとしたように目を見開き、一瞬顔を歪ませた。



「そう。まぁ今日は良いか」

そう言って私の体を洗い流し、濡れた体を拭いてくれた。



「ここで待ってるから」

トイレの目の前まで手を引かれ、扉の目の前で立ち止まる。



「・・っ」

扉を閉める事は許されたとはいえ、本当はこんな至近距離になんていて欲しくない。
でも・・限界を感じ仕方なく排尿を済ます。



用を足し、妙な恥ずかしさから黙ったままガチャリと扉を開けた。



「お腹空いたよね?何か作るからご飯にしよう」

私の手を取りリビングへと連れて行かれる。



エアコンの利いた涼しいリビングで私をソファに座らせ、翼さんがキッチンでカチャカチャと何かを作り出す音が聞こえる。



その音を遠くに感じながら昨夜の出来事を思い起こす。







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