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君を孕ませたい
第4章 戸惑う気持ち、ときめく心
「ね、実咲。実咲はずっとここにいてくれるよね?」

私の肩に顎を乗せ、耳元に口を寄せ唐突に尋ねられた。



「え・・・・?」

翼さんの意図が分からず言葉に詰まってしまう。



「もう明日で休暇も終わる。そうしたら俺が仕事の間に実咲が出て行ってしまうんじゃないかと不安なんだ」

私をきゅっと抱きしめながら肩に唇を寄せる。



思うと、休暇がいつまでかは知らされていなかった。明日で日に何度も抱かれるこの生活も終わりなのかと思うとほっとした。

(体がもたないもん・・)

性欲の強い翼さんはとても長い時間を掛けて私を抱く。疲れて眠った私が目を覚ますのを待って目覚めてすぐに抱かれた日もあった。

(でも・・・)


「出て行ったりなんてしません」

行く宛も無いし、頼れる人もいない。今更、平山のおじいさまの所へも行きづらい。



それに・・・
翼さんの休暇が終わると知って、心の隅で少し寂しさを感じてしまった自分もいる。



「そう・・良かった」

肩に触れていた唇でちゅうっとその跡をつけながらほんの少し不安を残したような声で囁いた。



「朝食の準備をしておくから、ゆっくりと浸かってからおいで」

そう告げると、おもむろに立ち上がり先に浴室を後にした。




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