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君を孕ませたい
第1章 被っていた仮面
(実咲・・か、まさかあんなに可愛くなっているとは驚いたな)



実咲に部屋を案内し終え自室に戻る。



可愛らしく成長をしたその姿に目を奪われ、愛らしい笑顔と初々しさいっぱいの仕草に瞬く間に心を奪われた。



独占欲や征服欲が人一倍強い自分の内側から沸々と湧きあがる感情を必死に抑える。
あの愛くるしい笑顔を独り占めしたい。
純粋そうなその身体を滅茶苦茶に可愛がりたい。


(じいちゃんの旧友の孫だしな、簡単に手出しはしてはいけない・・が・・)



目を瞑り彼女の姿、表情、仕草、その全てを思い出す。



母に似た秀麗な容姿と、恵まれた家庭環境からこれまでの28年間、女に困った事はない。
だが立場上深い関係になると面倒な結婚が絡んでくる故、深入りは避けてきた。



(だが・・・)

高校に入学したばかりの年端もいかない少女に一瞬のうちに心を奪われ、想いをぶつけたい衝動に駆られている。



あんなに可愛らしい少女を周りが放っておくわけがない。彼女が通う拓洋高校は共学で男子生徒の割合が多いと聞いた事がある。その中に入ったら他の男共が近寄ってくるに違いない。そんなのは絶対に許せない・・



(夏休みが終わるまであと約1ヶ月ある。その間になんとか溺れさせよう)










「ああ、どうも、平山です。ちょっと事情がありまして、しばらくの間家政婦さんの派遣を休止させて下さい。またお願いする時にご連絡差し上げます」

スマートフォンを出し、電話を掛ける。電話の相手は週2日程世話になっている家政婦の派遣会社だ。



人払いをし、実咲と二人きりになる。そういう腹積もりだ。





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