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君を孕ませたい
第1章 被っていた仮面
「実咲ちゃん、これなんか可愛いんじゃない?」



「・・っ、そんな高いのもったいないです!」



土曜日の今日、休日を利用して実咲の日用品なんかを買いに雑貨屋に来ている。
家にも一通りの物は揃っているが、年頃の女の子が使うような可愛らしい食器やタオルなんかを揃えに買い物に誘った。



実咲が家に来て数日が経ち、昼も取らず急いで仕事を終わらせ早く帰宅し一緒に夕飯を取る・・そんな日が続いている。笑顔も会話も増え、だいぶ打解けてくれたように思う。



彼女は食事を作ってくれたり、まめに掃除をしてくれたりと頑張ってくれているが、実際はそんな事はどうでも良く、ただ単に実咲を自分の傍に置く理由が欲しいだけだ。



(そして今日から俺は夏季休暇に入った・・やっと今夜実咲を俺のものにできる)



補佐役の武田にも無理を言い、何とか仕事の調整をしてもらった。



この数日、この日が待ちきれなくて実咲を見る度に湧き起こる性的欲求を抑えるのが本当に辛かった。



性欲が強い自分は体だけのドライな関係の相手が数人いたが、この数日でその全員との関係を絶った。溜った欲望を吐き出す為の自慰行為も今夜の為に我慢していた。



「実咲ちゃん、食材も買い足してから帰ろう」



今夜から休暇の間は外には一切出さない。
2人きりで何度も何度も溺れるまで抱き続ける。
そう決めている。



昂る感情を抑えきれず、ボトムスの中の陰茎はすでに硬さを増している。



どう抱こうか
どんな快楽を与えようか
なんて囁きながら想いを伝えようか・・・



そんな事を延々と考えながら帰りのハンドルを握る。


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