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君を孕ませたい
第1章 被っていた仮面
「ご馳走様、今日のご飯も美味しかった」



実咲の作ってくれた夕飯を食べ終え、後片付けを少し手伝う。



「実咲ちゃん、お風呂沸いたみたいだから先に入って良いよ。俺はビールでも飲んでゆっくりしているから」



「あ・・はいっ、ありがとうございます」



一旦着替えを取りに部屋に戻り、浴室へ入ったのを確認する。



(よし・・)



静かに浴室へと向かい、脱衣所の扉を静かに開け服を脱ぐ。



浴室の扉を勢いよくガチャっと開ける。



「きゃっ・・・っ」


まだ体を洗っていた実咲が全身を隠すようにうずくまる。



「え・・え・・っ、なんでっ」



「実咲ちゃんと一緒に入ろうと思って」



「や、やですっ・・そんなこと出来ません」



慌てて浴室から出ようとするのを腕を掴み制止する。



抵抗する体を抱え上げ共に広い浴槽へとざぶんと入る。



「やだっ、離してください。どうしてこんな・・」



足をばたつかせ逃れようとするが華奢な体を押さえる事は容易い。



「実咲、落ち着いて」

冷たく、厳しい口調で囁くと驚いたようにぴたっと抵抗を止めた。



涙を浮かべながらじっと見つめてくる。



「実咲を俺のものにするよ。もう離さない」



片手できつく抱きしめ顔を掴み強引に唇を奪う。



「んんんっ・・っ」



抵抗し背けようとする顔をぐっと押さえ、無理矢理に舌を侵入させる。



「んー・・っ」



口中に舌を這わせ、舌を絡ませ、口腔内を隅々まで舐めとる。



「んん・・・」



唾液が口から溢れでて首元まで伝う。



抵抗する力が弱くなったのを見計らいぷはぁっと唇を離す。



「どうして・・」

はぁはぁと肩で息をしながら涙を流す。






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