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君を孕ませたい
第7章 言えない想い
数日振りに自室に入り、衣類を身に着ける。



(裸でいたのなんてたった1週間位なのになんか変な感じ・・)



閉めっぱなしになっていた部屋の窓を開け換気をすると外からむわっとした空気が一瞬のうちに入って来て全身に纏わりつく。空調システムが完備してあるこの家に閉じこもっていたから忘れていたけれど真夏であるという事を実感した。



机の上に置いたままの携帯電話は既に充電が切れていて電源コードを差し込み急いでリビングへと戻る。












「ご馳走様でした」

翼さんが買って来てくれたお惣菜で簡単な昼食を済ませ後片付けをする。



仕事の準備をしてくる、と言って2階に上がる翼さんの後に続いて私も自室へと戻る。



充電を終えた携帯をチェックすると何件かの不在着信とたくさんのメールがきていた。そのどれもが地元の友人達からのもので、詳しい経緯を話せぬまま急に引越した私を心配する内容だった。その全てに簡単な返信をする。



祖父の古くからの知人のお宅にお世話になる。その事だけを伝えたまま転校手続きを済ませ引越して来てしまった。


(翼さんの事はともかく・・もうちょっと落ち着いたらちゃんと話せたら良いなぁ・・)



そんな事を思いながらベッドにごろんと横になる。




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