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君を孕ませたい
第8章 寂しさの中で思うこと
そうして幾日かが過ぎ
一人でいる時の過ごし方も少しずつ慣れていった。



平山のおじいさまと転校先の学校に手続きに行ったり
新しい制服や必要な物を揃えたり
近くの駅前を一人ぶらぶら歩いたり。



昼間はそんな風に過ごして時間が過ぎるのを待ち
遅く帰宅した翼さんを待って一緒にお茶を飲む。



翼さんの淹れてくれた美味しい紅茶を飲みながら30分ほどの談笑の後、翼さんは当たり前のように一人でお風呂に入り部屋に戻ってしまった。何かの勉強をしているらしい。



私は一人リビングで何となくテレビを流しながら翼さんと触れ合う機会を探っていたのだけれど、おやすみ、と言って2階に上がる翼さんを見届けると漠然とした不安を抱きながら少し遅れて部屋に戻る。



(社会人との恋愛ってこんな感じなのかな・・)



恋愛経験の乏しい私には分からないことだらけだけれど
想いが通じ合ったならば、
もっと甘い生活があるのだと勝手に妄想していた。



翼さんは毎日キスはしてくれるけれど・・



休暇中、毎日あんなに一緒にいたのに、
階段を下りる時も、
トイレに行く時もどこに行くにも手を繋いでいたのに、
お風呂だって毎日一緒に入っていたのに・・
毎日一緒に寝るって言ったのに・・



たった1週間ほどの事なのに、
どうしてもその時と比べてしまう。
だってそれしか知らないから。



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