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覇王の寵愛~淫らな花嫁教育
第2章 新しい生活
「鈴玉さん!!」

「杏!!」

皇帝の父の部屋の奥に入ると、鈴玉さん
が椅子に座っていた。

「杏、その格好は・・」

「鈴玉女官長、分かっているな」

「は、はい」

女官長とは何のことだろうか。
質問しようとしたその時

「杏、行こう」

「えっ」

皇帝は杏の腕を強く掴むと、父堂を
出た。

「杏・・」

「鈴玉」

追いかけようとした鈴玉を止めたのは
紛れもなく明陽だ。

「お前を外に出すわけにはいかない」

「明陽、様。お願いします、離して
 下さい」
 
「お前は、私の専属女官だ。
 私を拒む権利はない」

後ろから抱き締められ、耳元で囁かれる。
そうされると逃げられない事を
明陽は分かっていた。
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