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幸せになれる恋
第15章 水族館デート

水族館に着いてチケットを買う。
「入る前にトイレ。
桜も付いてきて。
一人にできないから。」
「大丈夫です。行ってらっしゃい。」
「昨日の今日だから無理。来い。」
桜は強引に連れていかれた。
素直に従った桜だが
いつも聖がお金を払っているため
桜はどうしても払いたかった。
だからトイレに行った隙に
チケット売り場に向かって
二人のチケットを買いトイレの近くに戻ると
トイレの前でキョロキョロしながら
ブツブツ言っている聖の姿が。
桜はおかしくなってクスクス笑いながら
「聖さん?行動が怪しすぎますよ?」
「さくら!!!!
何処行ってたんだ?」
「チケット買ってきましたから
行きましょう?」
「桜、お願いだから…
約束守って。ここにいろって言ったよな?
誰かに連れていかれたかと思うから。
だから言ったことは守って。」
「ごめんなさい。
いつも聖さんが払ってるし
払うって言っても払わせてもらえないから
だから内緒で買いたかったの。
心配かけてごめんなさい。」
「分かってくれたならいいよ。いくぞ」
「...うん。これ...うっ。」
「また何で泣くんだよ。
チケットありがとう。」
「うっ。ひっ...う。」
「お前どんだけ泣くの?
チケット買ってくれたから辞めれねぇんだ。
だから泣くな。俺が言いすぎたから。
悪かったよ。
ホントごめん。泣かせすぎだな。」
「ううん。心配かけて…ごめんなさい。」
「うん。いくぞ。」
二人は手を繋いで入場ゲートを通過した。

