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幸せになれる恋
第15章 水族館デート

「さっき会った浜田いただろ?
あいつは俺の恋敵なんだよ。
さっき言ったように俺が付き合う人を
寝取っていく奴なんだよ。
だから…不安なんだ。
あいつに桜会わせちゃったから。
俺が居ない時に居ない一瞬の間に
お前取られそうで怖いんだ。
今まで何人取られたか分かんねぇの。
一緒に仕事行ってなるべく一緒に帰るけど
待ってる間に浜田に会って
取られそうなんだよ…
隣にいてほしいんだ...
そうなるのが怖いから
仕事行くの申請して駐車場借りて
車で通勤しようかなって
考えてるんだよ。
俺おかしいよな。
お前のこととなると余裕ない…
こんなことでお前を隣に
置いときたくなって…
束縛しそうで怖い。
どうしたらいいんだ…
辛ぇんだよ。傷付けてしまいそうだから…」
聖の顔はほんとに悲しそうで…
桜は胸を痛める。
聖の気持ちは嬉しい。
守ってくれようとしている
それが桜を隣に置いておきたいからこその
聖の愛情表現なんだろう。
普通なら重いだろう。
短い期間だしありえない。
でも、桜もこの短期間で
聖の事がどうしようもなく
好きになっていたから
とても嬉しかった。
甘える聖
同期を牽制する聖
元カノの嫌がらせから守る聖
痴漢から守ってくれる聖
私の恐怖を忘れさせようとする聖
怖いのを思い出して嫌がると
我慢してやらない聖
全てが愛おしいと思える。
聖が隣にいてくれるなら
私は大丈夫。
そう信じて私は聖の思いに答える。

