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幸せになれる恋
第15章 水族館デート

「聖さん?
不安なんですよね…
それは浜田さんのせいでも、
聖さんのせいでもなく…私のせい。
私が聖さんの言ってくれてること守らないから
不安だし心配なんですよね?
ごめんなさい。辛い思いをさせてしまって。
確かにあなたが言うように
普通ならありえない。
誰かのためにそこまで考えますか?
聖さんは優しいから。
怖がらないで普通にしてください!
そんな辛い思いしてほしくないんです。
無理しない程度にしてほしいんです。
私を傷つけそうって。
それでもいいから。だって私が傷付いても
聖さんが癒してくれるから。
傍に居てくれるんですよね?
だったら何でもいいんです。
私はあなたの隣に居て
笑っていたらいいんでしょ?
そうすれば幸せになれるんでしょ?
私が子供だから迷惑かけるかもしれない。
私はなんにも出来ないから。
電車も怖いし料理もできないから。
言う事聞かないしエッチも出来なかったから。
それで聖さんが辛いなら
一緒にいるのは私も辛いから
一緒に居ない方がいい。
別れた方がいいと思うんです…」
桜の話を聞いたら聖は
身体ををビクっと動かして
泣きそうな顔で桜のことをみた。
そして泣きそうな苦しそうな声で
「い…やだ…無理…だろ…
離れたく…ねぇんだって…」

