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第19章 お姉ちゃんと聖さん

『ねぇ桜どこ行くの？』

「マンションだよ。」

『桜のマンションここじゃないよね？』

「うん。聖さんのマンションだよ」

『伊東さん。お邪魔して構わないのですか？』

「はい。どうぞ。」






３人は1810号室の部屋の前にきて
鍵をあけて中に入る。


ダイニングに座らず
桜と緑はソファーに座った。
聖はコーヒーとルイボスティーを用意して
リビングに向かった。


「妊娠中とお聞きしました。
ルイボスティーでよろしいですか？」

『ありがとうございます。』

「聖さんお姉ちゃんの前だと別人…」

「当たり前。」

『ふふふ。普通にしてくださいね。
伊東さんおいくつですか？』

「桜の３つ上です。設計士をしてます。」

『そうなんですか。素晴らしいお仕事ですね。』

「ありがとうございます。」



「お姉ちゃん。私ねマンション解約するの。
今月で。昨日ここに引っ越してきたの。」

『なぜ？』

「聖さんが好きだし一緒に居たいから。」

『一緒になるかならないかで
人生決まるのよ？』

「だから聖さんは大丈夫。」

『何でそう言えるの？』

「それは…」

「桜が伊東さんのこと好きなのは分かった。
少し伊東さんと話をさせてね。」

「うん。話してくれたら分かるの思う。」