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第19章 お姉ちゃんと聖さん

『人参？細くなる？』

「聖さん！！！言わないで！！」

「は？嫌だし。こんな面白い話
したないとか勿体ない。
きんぴら作り置きするのを
手伝ってもらうのに人参の皮剥いてもらったら
どこまで皮か分からず剥き過ぎて
人参が細ーくなったんです。」

『桜…そこ？人参は皮剥いても
オレンジなのよ。』

「はい。教えました。
白くならないなって思ったらしく…
火を通したらオレンジ色になると
思っていたみたいで度肝を抜かれました…」

「もう。聖さん言わないで！！！」

『伊東さんあなた大変ね。
妹なのにここまでとは思って無くて
少しびっくりしてる。
あなたが料理するのはこれで確定ね。』

「はい。そうしないと見ていられないし
日が暮れるので．．．」

「お姉ちゃんも聖さん酷い。」




二人は拗ねる桜を見て笑っている。


桜と緑はテレビを見ながら話していて
聖はキッチンでピザ作りをした。


それからマルゲリータとツナとコーンピザを
みんなで食べて夕方まで過ごした。


夕方駅まで見送りに行く。


『桜、伊東さん
今日はありがとう。またお邪魔していいかしら？』

「はい。いつでも来てください。
あそこは桜のマンションでもありますから。」
「待ってるねお姉ちゃん。」




二人は緑を見送って手を繋いで家に帰った。


帰って二人でソファーで寛いだ。
桜を抱っこした状態で
桜の首にキスし耳朶を噛んだり
耳に舌をいれたりしながら
聖は桜に甘える。
桜もそれに答えるように
振り返りキスをする。

舌を絡めるから水音が響く。