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幸せになれる恋
第25章 聖の誕生日
聖の誕生日を3日後に控えた週末
桜は友達と買い物に行く約束をしていた。
「聖さん、明日お友達と買い物に
行ってきたいんです。
だからラッキーのお世話
お願いしていいですか?」
「あぁ。いいよ。
友達と会うの久々なんだから
ゆっくりしてこいよ。
飯要らないなら途中で連絡して。」
「分かりました。
ありがとうございます!」
「どうやってどこまで行くんだ?」
「まだ決めてないんですけど
友達がお迎え来てくれます!
奈々は車運転するから。」
「電車じゃねぇんならいいや。
気を付けて行ってこいよ。」
翌日桜は楽しそうにメイクをして
その細い身体に真っ白のワンピースをきて
転けるんじゃないかってくらい
高いヒールの靴を履いて
玄関で俺とラッキーに話しかける。
「聖さん行ってきます、お願いします。」
「ラッキー♡ママ行ってくるね!
いい子で待っててね♡」
バタン...
桜は嬉しそうに出かけた。
ラッキーと聖に対する態度の違い…
あいつは本当に犬好きだな。
独り言を言いながらラッキーを見ると
目をうるうるさせてこっちを見てる。
「ラッキーこの数日で成長しすぎじゃないか?」
くぅーんくぅーんくぅーん
ラッキーは小型犬程だったのに
既に中型犬くらいに成長している。
聖はラッキーを撫でてやり
リビングのソファーに座ると
足元に座ってまたくぅーんと鳴いた。
来い!と膝を叩くとすぐ膝に乗る。
そんな大きくなったラッキーに
顔を埋めていると眠たくなってきて
そのまま寝てしまっていた。