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幸せになれる恋
第28章 料理教室
事務所に戻ると聖は打ち合わせに行ってくると
メモを残して留守にしていた。
ラッキーがいるはずの部屋をチラッと覗くと
隙間からラッキーの鼻が現れて
匂いを嗅ぎながらクンクンと言っている。
「ラッキーただいま♡」
二人でじゃれ合いながらゴロゴロしていると
事務所のドアが開いた。
「何してるんだ?!」
外に出ていた聖が帰ってきて
二人を見て呆れたように言った。
「おかえりなさい聖さん」
「ただいま。桜はどこ行ってたんだ?」
どう言い訳しようか迷った桜は
近くに散歩にと答えた。
「ラッキー放ったらかしにしてか?」
流石に料理教室に犬は連れて行けないことくらい
桜にだってわかる。
いつも一緒なのに離れるとバレてしまうことを
考えていなかった桜は困ってしまった。
「近くにできたカフェに行きたくて…」
多分バレたとビクビクしていると
聖が頭に手を乗せてきて
何かあったのかと心配するから今度から
ちゃんと言って行けよ。と
言われたので桜は一息つき
緊張から開放されたのだった。