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幸せになれる恋
第30章 引越し



「聖さん...しんどそうですね…」

「大丈夫!今忙しいだけだから。」

桜はそれでも気になるから
聖を先に寝させて寝入った時な
熱を計ってみる。


ピピ…ピピ…ピピ…


腋に挟んでいた体温計を出して
デジタル盤を見て驚いた。

「39.8℃!??」


計り間違えたのかと思いもう一度計るが
さっきと変わらない結果だった。

桜はキッチンへ向かい保冷剤をタオルに包み
聖の足の付け根や腋の下などを
冷やして少しでも熱を下げようとした。


「んっ...」

冷たかったのか聖が寝返りをうち
桜はすばやく保冷剤を入れておいた。


「さ、くら…」

「聖さん??大丈夫ですか?」


そのまま返事がないまま聖はまた眠った。


翌朝、聖を起こして朝ごはんを食べている途中も
いつもみたいに食べることをしない。

食欲がないのか?と桜に聞かれた聖は
疲れすぎてると食べたくなくなるんだな。と
笑いながら少しだけ朝食をとり
また仕事に行く順調を始めた。



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