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幸せになれる恋
第30章 引越し
「昨日の夜寝ている時に熱測ったら
すごい高熱でしたよ?
今日はお仕事休みませんか?」
私のこと願いは虚しく拒否された。
今休むと仕事が押して
休める時に休めなくなるからと
聖は車の鍵を手にマンションから出て行った。
お昼くらいに聖から来たLINEには
遅くなるからごはんは要らない。
先に寝ててと言うLINEだった。
暇だなと思いながらもラッキーと散歩に行き
夜ご飯に食べるものを近くの商店街で
買って帰ると部屋の前にいたのは聖の母だった。
『そう、本当に忙しいのね…
倒れる前に休まさないと』
心配している義母に
昨日の夜熱があったことを伝えた。
私の言うことは聞いてもらえず
仕事に行ったと報告する。
『ねぇ桜ちゃん。
嫌だったらいいんだけど一緒に暮らさない?』
「その事なんですけどまだ聖さんに
話をできていなくて…
昨日も帰ってきて話す時間もなかったので…」
話さなくてはならないと思いながらも
疲れている聖を見ると言い出せなかった。