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幸せになれる恋
第4章 気持ち

この雰囲気に耐えられない。
そんなに忍耐力のある女じゃない私は
トイレに行こうと無言で立ち上がろうとした
「桜。座ってて」
「...。」
「お願いだから動くな。
ちゃんと話すから。
だからそこにいてくれ」
「聖さ、ん。もういいんです。
よく分かりましたから。」
「何が?桜は何が分かった?」
「だ、から…聖さんも思う、んですよね…?
私が…痴漢に、あうの、は…
私が汚いからだって」
「っっ!!!!!!」
「汚い女だから…うっ…
汚れた女…ヒッ、うぅーだから…
バカ、な女だなっ、て…思います。よね?…うっ」
「桜。泣くなよ。」
「だっでっ…うっ」
「桜、お願いだから泣くな。
それと隣行っていい?」
「来ないでくだ、さい」
「何で?」
「汚いから…」
だめだ...
また聖さんにも嫌われた
汚い女から脱却したいのに
消せない過去…
やっぱり無理なんだ...
一生汚い女で生きて
一人で生きていかなきゃ
だから電車にも乗れるようにならないと。
一人でそう思っていた

