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幸せになれる恋
第8章 休日
後ろから桜を抱きしめたまま
「さくらちゃん。
買い物行きませんか?」
「…ぅっう…」
「ほら!泣くな!目腫れるぞ。
軽く化粧直せ。
それから車でお前ん家帰って
着替えたら買い物行くぞ」
「じゃぁ買い物行ったら
私にコップ買わせてください。」
「お前は出さなくていいよ!
一緒に帰れない時のタクシー代として
自分で持っとけよ!」
「ダメです。昨日のタクシー代も
居酒屋のお金も出してもらったのに…
今日朝ごはんも作ってもらったのに…」
「うん。俺がしたかったからやった。
だからお前はそれにお返しとか考えるな。
隣にいることがお返しだから
それでいいから!
頼むから泣くなよ」
「......」
「さて、行くぞ。
地下に車あるから降り
お前ん家行くぞ!」
「車持ってたんですね」
「あー、あるよ!
会社に車置けるなら車で通勤出来るのに
車置くとこねぇんだよ。
あったら桜と毎日帰れるのに。
繁忙期も車で待ってたら帰れるのにな。」
桜は少し恥ずかしく
そしてちょっと嬉しかった。
本気でそう言ってくれていたから...