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シャネルを着た悪魔 Ⅱ
第8章 近寄る魔の手
アボジの言葉を聞いて、自然と背筋を伸ばしていた。
「良いヒントをもらったかもしれない。取り急ぎ、その線も考える様にインターポールとチョンヨンに言ってみるよ」
「アボジっ」
「ん?どうした?」
「……もし、もしなんだけど」
「ああ。」
『FBKがこの事件に関わっていたらどうしよう』
「──いやっ、何もない。何言うか忘れちゃった」
「……。」
「ごめんね、長い事話しさせちゃって」
「いや、大丈夫。」
「じゃあ──それを伝えてあげてね」
「ああ、分かったよ。」
「オヤスミ、アボジ」
「オヤスミ、愛しい娘」