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シャネルを着た悪魔 Ⅱ
第18章 子どもの嫉妬
あの世界的大スターであったマリリン・モンローやオナシスと結婚し莫大な資産を手に入れたジャクリーンよりも……幸せだ、と今は胸を張って言える。
「ねえ、テヒョン」
「ああ?みんなで昼飯食いにいこうっていうデブらしい誘いか?」
「違うわよ。」
「じゃあ何だよ」
「本当にありがとう」
「ここまで愛してくれて、必死に私を守ってくれて。」
「……サランヘヨ、テヒョン。」
恥ずかしくなった途中、下を向きながらそう言った私。彼からの返事は無かった。
でも、優しく頭を二回撫でる彼の手のひらから何とも言えない暖かさが伝わってくる。
……きっとこれが彼の気持ちなんだろう。
ああ、テヒョン。
私は貴方の事が本当に好きみたい。
きっと死ぬまで言い続けるだろう、このワガママでヤキモチ焼きな『シャネルを着た悪魔』に──
サランヘヨ……と。
End.