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シャネルを着た悪魔 Ⅱ
第2章 新たな企み
「バカみてえだろ?でもあながち間違ってないとも思う」
前だけを見て誰に何を言われても私達家族のために、帝国のために動き回ってくれたテヒョンだからこそ、こんなファンタジーみたいな言葉を言えるんだろう。
ニッコリと笑いかけてから、彼の肩に自分の肘を乗せた。
「何だよ、重てえな」
「ううん。何もない」
「でもさあ」
「あ?」
「私達、これから二人の生活な訳よ。」
「そうだな」
「また昔みたいに戻ったんだよね。──宜しく、旦那さん。じゃなくて私の彼氏って言うべきかもしれないわ」
「気色悪っ」
相変わらずな天邪鬼を発揮するソン・テヒョン。
彼と私のストーリーが『シャネルを着た悪魔』ならば、今日から始まる二人のストーリは『シャネルを着た悪魔Ⅱ』ってとこだろうな。