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シャネルを着た悪魔 Ⅱ
第1章 自分勝手な旦那さん
「はあ?!」
だだっ広いリビングに私の驚いた声が響く。
通常通りのポーカーフェイスをして目の前で朝食を食べている旦那と、誕生日席でニコニコしている旦那のお父さん。
家政婦さんが驚いて、注ごうとしてくれた水の入ったピッチャーを落としそうになっていた。
それくらい──私の声は大きかったのだ。
「ちょ、テヒョン。」
「ん?」
「もう一回言ってくれる?」
「テテとアイをどうするって……?」
「だから、テテとアイの親権を今、親父にしてる。親父が日本に居る間、あいつらは日本留学ってことだよ」
「……日本の小学校に入学させるの?」
「ああ、あと二ヶ月で入学式だろ。一応、話では一週間後には韓国出るってことになってるから。」
「──ちょっと、アボジ!」
「はいはい。」
「何、勝手にそんなことしてるの?!親権移されたとか、そういうの一切聞いてなかったんだけど!」
「いや、まあ……それは…」