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シャネルを着た悪魔 Ⅱ
第13章 夢の大舞台
あの大騒動から一か月が経った。
雲隠れしたハンソン兄弟の行方は未だ見つかっていないけど、インターポールと帝国と神宮会が一つの目的達成のために繋がった様なモンだ。
私もイルト達も彼ら兄弟の顔を見ているし、焦って逃げた彼達兄弟の指紋も採取出来た。
きっと前ほどに難しいワケではない、その証拠にいつも『先に逃げられる』だけで、足取り自体は分かってきているのだから。
やっぱり日本警察の技術は凄いし、ロシア警察の良い意味でのワンマンさやソ連時代に築き上げられた拷問精神は凄いし、韓国警察の"同胞のために"という意識は凄い。
トップたちには損得勘定が有るのかもしれないが、三カ国ともの共通点は『幼い子供を無様に殺されている』というコト。
それを胸にかみしめている警察官たちは各自必死にやっている。
そう──幼い孫を持つアボジ率いる帝国人脈も、勿論テヒョンも、極道達も……。