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シャネルを着た悪魔 Ⅱ
第13章 夢の大舞台
それまでは、お客さん達全員の力を合わせて沢山会場内を浮いて……まるでダンスを踊っている様に動き回ってもらう。
日本では割りとよくある演出だけど、ダンスと歌で見せる韓国では初めての試みらしい。
何気に……コンサート技術とかいった面では日本は優れているのかもしれない。
そこには韓国はヒップホップナンバーが多く、日本のポップはみんなで楽しめる様なメロディーサウンドだから、という所も関わっているのかもしれないが。
──だからこそ、私が他のスタッフさん達と差別化するモノ作りを出来るんだと思う。
日本の良さは韓国に与えてあげれば良いんだ、そして日本はまた考えれば良い、もっと最高のモノを……。
「ったく、おめーら真面目にやれや!」
舌打ちをしながら、本気で苛ついていそうなミンホは持ち前のスタイルを生かしてこの前、バレンシアガの専属モデルの話がきた。
本人にいうと調子に乗るから、この話は私とパン会長しか知らないがいずれミンホもグッチやヴィトンと云うあの三大ブランドの広告塔になるのも夢じゃないかもな……なんて思うと、胸が踊りそうになる。
本人も言ってた通り『顔はイルト、バラエティーがジェジュンなら俺はオーラで勝負するしかなくね?』という言葉は、あの年で非常に自分を客観的に見れていると評価をししてあげたい。