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シャネルを着た悪魔 Ⅱ
第13章 夢の大舞台

突然、スクリーンに写し出されたジェジュンは、やっぱり中居君キャラっぽく他のバラエティーでも異色の才能を発揮していた。

──独特の頭の良さとセンスと人なつっこさが、ジェジュンの味だ。


その横でアリーはクールにキメこんでいる。

会社ではアリーはハリウッドに挑戦させる方向になっていた。

私の意見だけど……きっとそれも当たると思う。

普段から喜怒哀楽が少ない彼は簡単にスパイや情報機関の人間、という男性なら誰もが憧れる役柄をしてみせるだろう。

しかもロシアとのハーフとなると、その話は余計に現実味を帯びる。彼がロシア語と英語が、堪能という事も関係しているのかもしれないが。


「ヌナァ!DEEP NIGHTが歌い終わったらSECOND LOVEに移るんだよな?」

「そうよ!」

マイクを通しているというのに大きな声で、再度確認してくるのはジュン。

彼は深みがあるタイプなんだよね。

あざとい可愛さも計算された笑顔も、ジェジュンとはまた違う人懐こさを感じさせる。

だからこそ、その可愛さにやられるファンが多く、おばさんキラーという別名を付けられているのだ。

ジュンはそのキャラを生かして、特に何かをさせるワケではなく『王道のアイドル』として売り出していく方が良いだろう、という結論になった。

マンネはマンネらしく。というのが一番安全で有り、そしてまた彼によく合っているのだ。


──セカンドラブのイントロが聞こえてきたと同時に大きな風船が十個、空から降ってくる。

この中にはメンバーのMAフェスの紙吹雪が入っていて、最後のサビに入った瞬間割れる様に打ち合わせでなっていた。
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