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シャネルを着た悪魔 Ⅱ
第18章 子どもの嫉妬
テテとアイと離ればなれになると分かった時は、どうなるかと思ったものだ。
しかも、そこに畳み掛ける様にしてFBKという手のかかる五人の子ども達の面倒をマネージャーとして見る事になり……ワケの分からない大事件に巻き込まれ……。
そりゃあ、普通の人が想像する『帝国財閥のご夫人』である生活とは真逆の生活を、ここしばらくはしていただろう。
だけど──、こうやって愛する家族が側に居て、テヒョンが時には馬鹿じゃないのか?と思うほどに必死に愛してくれている。
FBKも、自分の立場や努力を捨てる覚悟で私を心配し『愛が武器になる寸前』まで愛してくれている。
その他にも、BNの会長やサファイアのメンバー、お手伝いさん達もそう。
みんながみんな、到底、王道のラブストーリーとは言えない『ソン家』を愛して、見守ってくれているのだ。
そんな生活をさせてもらってる私は、きっと世界で一番幸せモノ。