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ガキンチョと露天風呂と釣り人と
第1章 ガキンチョと露天風呂と釣り人と
諦めたか、宮城が足を引っ込めて拗ねる。
何も喋らず黙る。もちろん、鳴子の気を引く作戦。

嵌まる鳴子。
あれ?拗ねた?怒った?
そう思う鳴子の心は、もっと攻めてくればいいのに…いやいやダメでしょ!と。後半は後付け。

まあいいや。
さすがに熱い。汗をかいてる。
あがろうと、立つ鳴子。

その時!

これまで強攻に出なかった宮城がびしょぬれのバスタオルに透けた鳴子の体を後ろから抱きすくめる。

「きゃっ!」

「(ちょっと…)」と叱ろうとするものの…。
内心は、やっと来たか…と期待している。
いやいや、ダメだしと、後付け理性が顔を覗かせるけど、タオル越しに後ろから強く抱き締められると、抵抗できない(するつもりもない?)。
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