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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第6章 二人だけの祝言と涙の別離
―何を言っているんだ?



 王が何を言っているのか理解できない。なおもしつこく胸に触れる王に、賢は堪りかねて叫んだ。


「僕に触れるな」


「ホウ? あやつには抱かせた癖に、俺には指一本でも触れられるのもいやだと?」




 王が燃えるような眼を向けた。
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