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Leverage Effect─基礎知識─
第1章 《株券売買の仕組み》
そしてまた、東京証券取引所の売買は個別競争売買によって行われています。
個別競争売買は、競争売買の基本的形態で、売呼値の競争と買呼値の競争を個別的に行い、最も優先する売呼値と最も優先する買呼値とが値段的に合致するときに、その値段を約定値段として売買契約を締結させる方法です。
個別競争売買には、「板寄せ方式」と呼ばれる方法と「ザラバ方式」と呼ばれる方法とがあります。板寄せ方式は、午前立会と午後立会の取引開始(“寄付(よりつき)”といいます。)及び取引終了(“引け”又は“大引け(おおびけ)”といいます。)などの場合に行われる売買契約締結の方法で、ザラバ方式は、寄付と引けの間(“ザラバ”といいます。)に行われる売買契約締結の方法です。
この二つの方式についての詳しい説明は、本文に直接関係ないためここでは割愛させて頂きます。
ここでいう板とは、取引参加者からの売買注文を記録する、銘柄別の注文控えのことを言い、入力された注文はコンピュータにより売り買い別、値段別に整理・記録され、「板」画面上に表示されます。
以上、極簡単に株券売買の仕組みを説明させて頂きましたが、多少はお判り頂けたでしょうか。
次のページからは、作品中の用語について簡単に説明させていただきます。