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さらに近くてもっと甘い
第4章 家族の形
「いつになるかわかんねぇけど…」
「っ……」
「でも、俺、愛花としか結婚する気ねぇからっ…」
いつでも真っ直ぐな言葉。
きっと、この人とずっと一緒にいるんだろう。
そんなこと、疑う余地すらない。
「私も……浩平くん以外と結婚する気…“ねぇよ”」
「真似すんなって……っ」
顔を紅くした浩平は、クスクスと笑う愛花を眺める。
「……ぜってぇ夢、叶えような…」
「うん……」
「ぜってぇ……家族になろう…」
「うんっ……」
ゆっくりと、愛花の身体を引き寄せる。
それに合わせて、愛花も浩平に体を近付けた。
誰もいなくなった夜の道。
若い二人が熱い想いを胸を抱き合う。
そして顔を赤らめながら、互いの唇を重ねていた。