この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
さらに近くてもっと甘い
第4章 家族の形
「メイクのこと…しっかり勉強してっ……」
やっと見つけたやりたいこと。
「ちゃんと働いて、稼いでっ……それで」
そして定まった目標。
愛花は優しく見つめてくる浩平に視線を返す。
「浩平くんと───」
「結婚しようっ…!」
遮られた言葉。
まさに今言おうと思っていた言葉を言われて、愛花は口を開いたままぼんやりと浩平を見つめた。
「い、いまっ……」
「なんか、愛花ばっかり、かっこいいこと言ってるからっ……」
「っ………」
「それだけは俺が言いたかった!」
開いていた口を閉じて、愛花は俯く。
浩平はそれを阻むように愛花の頬に触れた。