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さらに近くてもっと甘い
第5章 社長様、発熱中
「社長…────」
ドキドキしながら困っていると、背後から要さんが声を掛けた。
振り返りたいけれど、光瑠さんに強く抱き締められてそれが出来ない。
恥ずかしいっ……
要さんだけじゃなくて、愛花ちゃんや古畑さんだって見ているのにっ……
「そんなに近付いたら、真希さんに風邪が────」
「関根………」
「……は、い……」
要さんの言葉を遮った光瑠さんを見上げる。
ニコニコしたまま、要さんがいる方を見ている。
顔は見えないけれど、きっと声音から察するに要さんもそんな光瑠さんに動揺しているんだろう。
「………いつも…」
「………はい」
「お前がいてくれて……助かっている…」
「っ……────」