この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
さらに近くてもっと甘い
第5章 社長様、発熱中
頬を赤らめながら、少し苦しそうにはぁ……と光瑠が息を吐く。
こんなにも至近距離で上司と顔を合わせることはない。
「…あっ…あの……っ」
いつも冷静な要が完全に光瑠のペースに持っていかれて、言葉を詰まらせる。
無造作な茶髪。
女性と見紛うほど美しい顔立ち──
でも、その力強い瞳は男性らしくもあり…────
「俺は……一生お前と……仕事がしたい……」
「……は、い…」
ただならぬ雰囲気に、周りにいたメイドたちが一斉に鼻を押さえる。
いつもあーだこーだと言い合っている2人に漂うイケナイ香り…
あまりに容姿が整い過ぎた系統の違う2人が至近距離で見つめ合っているのが絵になり過ぎて、何だか妄想が止まらない────