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さらに近くてもっと甘い
第5章 社長様、発熱中
全然話が通じなくて困っていると、背後からクスクスと笑い声が聞こえた。
もぉっ……!!
「古畑さんっ……笑ってないで助けて下さいっ……」
「いやぁ……なんとも見ていて楽しい……」
楽しくないです!と反論しようと思っていたら、光瑠さんが、あ……と声を上げた。
そして、少しだけ、彼の腕が緩んだ隙に何とか身体を反転させて振り返った。
「坊っちゃん……?」
不思議そうな古畑さんの声。
次にこの素直な光瑠さんに射抜かれるのは彼だ───
何となくそうなる事を察して、私はそのまま光瑠さんと身を横たえながら古畑さんを眺めた。