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さらに近くてもっと甘い
第5章 社長様、発熱中
「……古畑を呼びに行くだけだ。すぐにもどる」
「ちょっとっ……」
再び行こうとするが、中々真希が手を離してくれない。
風邪で心細くなっているのだろうか…
欲されていることは嬉しいが、今はやはり心配の方が勝る。
「光瑠さん何も覚えてないの……っ?」
「はあ?」
「……もぅっ…!」
目元だけでも、照れているのが分かる。
それに光瑠が首を傾げていると、今度は真希がその腕を伸ばして光瑠の額に触れた。
「なんだ突然」
「はぁ……良かった。熱、下がったんですね」
「………?」