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さらに近くてもっと甘い
第5章 社長様、発熱中
あきれた……
「………光瑠さんが離してくれなかったんじゃないですか…」
「はあ??」
「私の話全然聞いてくれなくて……ずっ、ずっとっ……訳わかんないことを…」
散々かわいいと連呼されたことを思い出して、自分の顔が紅くなることを感じた。
でも、光瑠さんはすっかり忘れてしまったみたいで不機嫌そうに私のことを眺めていた。
説明するのも恥ずかしいし……っ
そんなこと言ってない!とかまた叫ばれそうだな、と思っているとコンコンとノックの音が響いて、光瑠さんが答えた。
すると、キラキラと目を輝かせた古畑さんが、お白湯と薬を持って入ってきた。
「……起きていらっしゃったのですね、坊っちゃん」