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さらに近くてもっと甘い
第6章 副社長様、発情中
ゆっくり立ち上がった要の鼓動が早い。
あぁ……何だかどうしようもなく今…
欲にまみれている────
何がきっかけとなったのかは分からない。
近付く自分に気付かない加奈子を見つめながら、要は何故か欲情して止まらない。
「うぅ……どしよ…っ……」
本来なら焦がすはずもない食材たちが自分の手によって真っ黒になっているのを見て、加奈子は頭を抱えた。
いつの間にこんなんになっちゃったわけっ…!?
獣が近付いているとも知らずに、加奈子はか弱く唸っている。
今日も……副社長に手伝ってもらわなきゃダメかなっ……
泣きそうになっていると、不意に後ろが抱きすくめられて、加奈子の心臓が飛び跳ねた。