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さらに近くてもっと甘い
第6章 副社長様、発情中
「起き上がれますか?だったらベッドまで行きましょう?」
「え……?」
その質問は、ここがベッドでないことを示している。
困惑している加奈子は、そっと要の身体に手を乗せた。
「ごめんなさい……私力無いから、どうしても運べなくてっ……身体、痛いですよね?」
そう言われてみると、枕も掛け布団もあるが、確かに固いところに身を横たえている感覚がする。
要は顔を左右にやって、ここがキッチンの床であることを認識していく。
でも…
何故ここに…?
「……どうして…ここに…」
グッと上体を起こした要の言葉に、加奈子は目を見開く。
うそ……覚えてないのっ…⁉︎