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さらに近くてもっと甘い
第6章 副社長様、発情中
「いやっ……あの…それはっ……」
「確か……料理をしてくれてたよね?」
まだ痛む頭。
要は額に手を当てる。
「は、はいっ……、あの…多分副社長は風邪を引かれてて……」
「え?」
風邪を引いていたのは、社長だ。
あぁ……でも、確かに、家に帰ってきた時から体が熱かったような記憶が…
「多分朦朧とされててっ……その……止めれば良かったんですけどっ……」
「………?」
「ふっ…副社長に求められてると思ったらっ……なんか嬉しくなっちゃって……」
「求められてる……?」
カァと顔を紅くした加奈子の胸元が今更乱れていることに要は気付く。
そして、途端に断片的に加奈子の乱れた表情の記憶が蘇って俯いた。
もしかして…
無意識に、加奈子を襲った……?
何となく身に覚えがある感覚と記憶。
自分のことでありながら驚いた要は、ハッとして加奈子を見つめる。