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さらに近くてもっと甘い
第7章 奥様の誕生日
「あー!ひかる!ケーキとかいいんじゃない?」
「ケーキ……?」
「うん!ひかるの手作りケーキ!」
手作り、と言われてうっと声を詰まらせる。
光瑠は、生まれてから今まで、一度も包丁を握ったこともなければ、キッチンに立ったことすらない。
そんな状態で、ケーキを作れる訳がない。
「いや……ケーキは…一流のやつを呼んで作らせれば……」
「ひかるが作ったって言ったら、お姉ちゃん絶対喜ぶだろうなぁ……」
「──────…」
隼人の言葉に、ポワポワと想像の世界が広がる。