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さらに近くてもっと甘い
第7章 奥様の誕生日
数日後──────────…
「えっ……」
愛花ちゃんの言った言葉が信じられず、私は固まった。
「いつ……?」
「えと……来月には……と…」
「来月っ…⁉︎」
無理に椅子から立ち上がると、愛花ちゃんは慌てて私を気遣って手を添えてくれた。
ずっと私の味方だった愛花ちゃんが来月この屋敷を出てしまう…
それが信じられずに私はただただ呆然としていた。
「なんでそんな急に……?」
「いえ、あの、実は前々から考えていまして……」
「光瑠さんになんかされたのっ…?」
私の質問に、いえいえいえいえと、愛花ちゃんは顔の前で手を振る。
だったらどうしてっ…
「…自立したいと、そうずっと思ってて……」
「自立………」
その言葉に胸が苦しくなった。