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さらに近くてもっと甘い
第7章 奥様の誕生日
「ひかる、またやらしいこと考えるでしょ」
口元が緩んでいる義兄に、隼人が厳しく詰め寄る。
現実に引き戻された光瑠は、無理に口元が緩むのを抑え込むと、隼人を膝から降ろして立ち上がった。
「……お前も手伝え」
「え?」
「作るぞ」
「……ケーキ?」
あぁ、と返事をした光瑠は、得意げに笑って隼人の頭に手を乗せた。
「作れるの?」
正直それはわからない。
でも…
「俺の名前は有川光瑠だ────」
偉そうに言い放った光瑠。
自分に出来ないことなどある訳ない。
過剰な自信のもと、光瑠は隼人を連れて計画の協力者を募るべく古畑と愛花を探していた。