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さらに近くてもっと甘い
第7章 奥様の誕生日
「ふん………」
顎に手をやりながら、光瑠は生まれてくる子どもを想像した。
男だろうが女だろうが、かわいいことには変わりはないだろうが…
男だったら……隼人のようだろうか。
女だったら……
真希に似た幼子を想像して、にやけた口元を抑える。
女だったら……
絶対に甘くなってしまう…
「あー…でも、もし女の子だったらきっと光瑠さん大変ですね」
頬に手を当てた真希がそう言ったのを聞いて、光瑠は首を傾げる。
「何が大変なんだ」
「だって、彼氏とか出来たら、ヤキモチでおかしくなっちゃいそうじゃないですか」
「─────っ……」
先ほどの脳内の幼子が一気に大人びる。
そして、その姿が、今の真希の姿に重なる。
頬を染めた愛娘。
しっとりとした視線。
そして、その視線の先にはすぐ側に立つ“彼氏”に向けられていて────