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さらに近くてもっと甘い
第7章 奥様の誕生日
───────…
見たかった驚いた真希の表情に、光瑠の心が満たされる。
そして、改めて子供部屋を見渡す真希は、その両手を胸に当ててうっとりしたような吐息を漏らした。
「素敵………」
そして、奥のベビーベッドに手を掛けながら、光瑠を見つめてニコリと微笑んだ。
「来年の…お前の二十歳の誕生日は、三人だな」
「そうですね……」
幸せそうな、そんな表情に、光瑠も自然と顔が綻ぶ。
「光瑠さん……?」
「ん?」
「光瑠さんは、どっちがいいですか?」
まだ色が塗られていない壁紙を見ながら、真希が光瑠に尋ねる。
性別は生まれるまでのお楽しみに
それは真希がそう望んだから、まだ二人はお腹の中の子どもの性別を知らない。