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さらに近くてもっと甘い
第8章 ドジっ子同盟とお引っ越し
浩平の背中を見ながら、愛花は首を傾げる。
汗……気にしてるのかな…?
浩平の考えとは全く異なることを考えて、愛花は再び浩平の名を呼ぶ。
「シャワー…浴びていったら…?」
「えぇっ…!?」
……なんでそんなに驚いているんだろう…。
愛花は訳が分からずに、顔を紅くさせている浩平のことをジッと見つめる。
距離が遠いのがもどかしくて、愛花はベッドから立ち上げると、ゆっくりと浩平に近付いた。
「えっ……な、なにっ…」
じりじりと近付いてくる愛花に、浩平は身を引かせる。
ベッドに誘ってきた挙げ句シャワーって…えっ……いや…えっ…
パニックになっている浩平の服の裾を愛花が掴む。
「ねぇ…どうしたの?」
「っ……」
作業を終えたばかりでまだ愛花も汗ばんでいる。
しかも、その状態で上目遣いで見つめられて、浩平の心臓は有り得ないほど高鳴っている。