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さらに近くてもっと甘い
第8章 ドジっ子同盟とお引っ越し
「っ……もぉっ……」
ダダダダと足音を立てて部屋に戻った愛花は、顔を真っ赤にさせながら、ベッドに突っ伏せた。
み…ちゃった…っ……
初めてみた男の体。
心構えもなく突然飛び込んできたそれにクルクルと目が回った。
「〜〜〜〜〜〜っ…」
シュ〜っと音が出そうなほど顔が火照っている。
ドキドキなんて言葉では言い尽くせないほど、心臓が暴れていて、愛花はそれの対処に困っていた。
そして、脱衣所の扉がガチャと音を立てたことに、ビクっと体を震わせた。
「……あ…りがとっ……」
浩平は頭にタオルを被りながら、表情を隠す。
しかし、愛花が言葉を返さない。
それを不安に思って、タオルを少しだけずらしてチラと愛花の方を見た。