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さらに近くてもっと甘い
第8章 ドジっ子同盟とお引っ越し
今まで見た事がないほど顔を紅くさせている彼女は、床にへなへなと座りながらベッドに両手を乗せて見上げている。
「っ…………」
やば…っ……
あまりに照れてる愛花の表情に、浩平自身も顔を紅くさせながら、目を反らした。
「ゴ…めんっ……。さっきっ…」
「えっ……」
「いやっ……まさか脱衣所いると思わなかったから…」
「いっ…いやっ……私もごめ…んっ…」
途端にぎこちなくなった二人の会話。
しばらく沈黙が続く中、二人は自身の心臓の音だけを感じ取っていた。
どうしようっ……
そんな事を思いながら愛花は、自分の胸に手を当てる。
そして、未だにこちらを見てこない浩平の背中を見つめた。
ドキドキして苦しい。
もう付き合って1年近くになろうとしているのに…
何でこんなにずっとドキドキしっぱなしなんだろう───…